方向性が定まらない
方向性が定まらない、というようなことを30も半ばになって言っていてよいのか。よくない。姉はその昔、検査技術士、とやらになりたくてそのような大学学部学科に行ったのだけど、今考えると、高校卒業の時点でどうしてそんなものになりたいと思ったのだろう、そもそもどうやってその職業を知ったのだろう。
世の中に役立つことはすべて不得意、というカルマと共に生きてきているけれど、「考えるけれど実用的なことがなにもできない」「お勉強はするけれど無駄なことしか覚えていない」「インプットはしてもアウトプットがおそろしく苦手」とか、まあそういうのはいいとして、中でも「決められない」「選べない」というのは、かっぱえびせんのようだけど、なんかどうやら脳がそんな構造になっていて、考えようとしても見えない壁みたいな、もやのようなものがうずまいてそこから先には進めず、そこにぼんやりと立ち尽くすばかり、立ち尽くしてはやうん十年。たぶん私はこのようにしてもやの中で人生を終えることになる。
さいきんはスマホで無料のマンガを読んでツイッターを読んでまとめサイトを読むだけの動物に成り果てているのだけれど、なんか、これは、あまりにもあかんので、とりあえず手を動かそう、と思った。とりあえずはただの日記を。
今日の記録。洋書を読んだ、「リスニング難度A+」を聞いた、「地ビールの世界」をちょっと読んだ、「ハーモニー」をちょっと読んだ。クラフトビールのストーンブルーイングとフライングダッチマンについて調べた。コメダ珈琲で。
今日の知識。ベルモットというのは蒸留酒だと思っていたけれど、白ワインにハーブやスパイスをつけた醸造酒であった。昔のワインの保存容器、粘土を焼いたようなやつの名前は「アンフォラ」というらしい。フィンランドには「サーティ」という伝統的なビールがあって、これはジュニパーベリーなどのスパイスをつけたものであるらしい。ラズベガスはネバダ州にあって、カリフォルニア州ではない。ネバダ州の略称はNV、州都はCarson City。
どこにも行けないしなんの役にも立たないけれど、何かを調べたり、詰め込んだり、少なくともスマホをぼんやり見てるよりは主体的に情報を得ることは、きっといいことだ。少し続ける。